2023年5月28日

新約聖書のギリシア語では「50」を「ペンテコステ」と言います。そこでイースターから50日後をペンテコステ(五旬節)と言います。聖書の舞台であるイスラエル(ユダヤ)では、五旬節は収穫の時期であり、神さまに収穫を感謝する節目の祭りが行われていました。多くの人々は祭りを祝うために、神殿があった首都エルサレムに集まっていたようです。イエス様はすでに天国に行ってしまわれたので、後に残された弟子たちは、自分たちでイエス様から教えていただいた神さまの恵みを人々に伝えていかなければなりませんでした。しかし、弟子たちはイエス様のあとをついて活動してきたのです。突然イエス様という優れた指導者を失った人々は、自分たちが何をすれば良いのか解らなくなっていたのかも知れません。弟子たちが五旬祭を祝うために集まった時、他のユダヤ人たちと同じように仲間同士で集まっていました。するとそこに、突然激しい風が吹いてくるような音がしました。「~のような音」とあるように、実際には風は吹いておらず、風の音は彼らの心に聞こえた音だったのでしょう。風というのは聖書では旧約のヘブライ語では「ルアハ」新約のギリシア語では「プニューマ」という言葉で表現されます。どちらも「霊」とか「息」と言う意味があります。弟子たちの心に聞こえた「霊」の音は、彼らを奮い立たせ、神の恵みを待ち望む人々にイエス・キリストの救いを語り伝えようとする力を与えました。

Follow me!