アーカイブ | 12月 2021

2021年12月26日

「学者たちはその星を見て喜びにあふれた。家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。」そして、ヘロデと別の道を学者たちは歩み始めました。占星術の学者たちの喜びとは何だったのでしょう。ユダヤの王の星を見たのですが、彼らとどういう関係があるというのでしょう。旅の終わりで、またあの不思議な星に導かれたからでしょうか。私たちは生涯、求め続けるこの学者のようです。見いだした喜びで、一人一人が与えられた生涯を歩んでいきます。

2021年12月19日

マタイ福音書は、その書き出しでイエス様までの系図を記しました。アブラハムの子、ダビデの子の系図でしたから、それはユダヤ人の系図です。2章になり、救い主を待ち望んでいたのは、ユダヤ人ばかりではないことが記されています。しかも、イエス様誕生の知らせを告げる星は、占星術の学者だけでなく、ヘロデ王、ユダヤの人々も見たのですが、救い主を見いだしたのは、ユダヤ人ではなかったことが分かります。学者たちは、イエス様を信じる道を進んでいきました。

2021年12月12日

「夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した」(マタイ1:19)。ヨセフの正しさは、ユダヤの掟をきっちりと守ることができるということです。そのようにヨセフは生きてきたのでした。しかし、天使の言葉によって、その生き方が崩されました。崩されて、ヨセフか変えられたのです。縁を切る生き方から、迎え入れる生き方へと変えられました。「恐れず妻マリアを迎え入れなさい」(20)。クリスマスは、迎え入れる時です。イエス様を迎え入れるとは、具体的には隣人を迎え入れることです。クリスマスとは、イエス様を礼拝し、人とつながることです。

2021年12月5日

聖書は、創世記から始まります。天地創造の物語から、エジプトに下ったヨセフ物語までが語られています。新しい世界が神様の自由さの中でつくられていきました。英語では、ジェネシスです。これは、系図という聖書の言葉ゲナシスから出来た言葉です。イエス様の系図もまた、神様が新しい世界をおつくりになったことが語られています。神様は、今も新しい世界をおつくりになります。神様は、イエス様のご降誕を人間を救う歴史の中心に置かれたのです。