このたとえ話の主人は神様に重ね合わせられています。主人は「不公平だ」という訴えに対して、約束と好意を分けています。主人は、朝から働いた人と約束した分を約束通り支払っています。全ての人に同じ額を払うのは正義というより、神様の自由なあわれみ、恵みなのです。このたとえ話は、神さまの国や神の恵みを教えています。人間は、努力した、頑張った時間、早く始めたかどうか、で価値を測り、報酬もそれに比例すべきだと思いがちです。もちろん、社会の仕組みとしてはそれが必要になるでしょう。しかし神さまが人を受け入れ、救い、祝福を与えるやり方は成績順や先着順だけで配られるものではない、ということが示されています。14節は、とくに比べる心への注意にもなっています。主人の言葉は、「あなたはすでに受け取っているのに、なぜ他人の恵みを見て心が苦しくなるのか」と問いかけています。神さまの恵みは、私たちが思う公平さを超えて、必要な人を包み、比べる心をほどき、感謝と喜びへ導いてくださるのです。