アーカイブ | 4月 2025

2025年4月27日

旧約聖書の創世記1章27節によれば、人間は神さまに似た姿に形作られています。とはいえ、これは見た目のことではなく、目には見えない性質的なものだと考えられています。また「似ている」という表現は、まったく同じものという意味では無く、性質を反映している、あるいは極めて近い形で受け継いでいるという意味になります。それは子どもが親の遺伝子を受け継ぎ、外見だけでは無く内面性において似た部分があることや、あるいは血のつながりが無くても、親しい師弟関係において思想や技術が受け継がれていくことにもなぞらえられるかも知れません。新約聖書のコロサイの信徒への手紙3章10節では、復活されたイエス様を創造主なる神さまと同一の存在と見なしています。ここでは、創造主なる神さまがご自身が自ら復活されて新しくなるように、日々新しくなり続ける方であり、人はこの神さまの似姿であるが故に、イエス様の復活を信じる信仰を通して、思い込みから自由になり、新しいことに気付き、柔軟に受け入れ変えられ続けることが出来る神さまの性質を受け継ぐことが出来る、と教えられているようです。

2025年4月20日

17世紀イギリスの詩人、ジョージ・ハーバートが書いた「復活祭の翼(”Easter Wings”)」という詩があります。固い殻からひな鳥が生まれるタマゴは、死を打ち破りよみがえられたイエスさまの復活の象徴とされています。ハーバートの詩の翼はこのイースターのタマゴから生まれた鳥の翼なのでしょう。詩の第一段落、中央部分の「With thee(あなたと共に)」という言葉を境として、後半は鳥が翼を広げて飛ぶように、罪と苦難の只中から高く飛ぶことが出来ると詠われています。共にいて下さる「あなた」はイエスさまのことです。ハーバート自身は、幼い頃から病気がちで、39歳の時に結核にかかり地上の命を終えています。より高く飛ぶ力を与えられた翼は、豊かな生活や、健康な身体を得たいというこの世の望みではなく、神さまから与えられた新しい命に復活するという希望の象徴なのでしょう。この希望があればこそ、日々死を近く感じる苦難の中でも、詩を書き続ける力を得たのでしょう。イエスさまの復活の命、イースターを通して繰り返し羽ばたく希望の翼が、苦難の中にいる全ての人を力強く、高く飛び立たせて下さいますように。

2025年4月13日

ギリシア語で「愛」を意味する言葉は、その内容に応じて異なる単語が使われます。新約聖書では神さまの示された愛は「アガペー」という単語が使われています。「アガペー」は見返りを求めず与えようとする愛です。この愛は感情的な愛である性愛「エロース」や友愛「フィリア」、家族愛「ストルゲー」と異なり、意思による愛です。相手が好きかどうかではなく、愛そうとする愛です。そこでイエス様は、イエス様を信じて従う人々にとって、この愛によって愛し合うということはイエス様の与える新しい「掟」であると言っておられます。十字架でご自身の命すら与えてくださった愛、敵すらも赦して救おうとする愛と同じ愛によって愛し合うということは、いつかかなえればよいものではなく、キリスト者として生きようとする人にとって、そうしようと意思を持って実行する「掟」なのです。

2025年4月6日

イエス様はたとえ話やなぞらえを使って、多くの人々に神さまのことを伝えました。その理由としては、①多くの人々が親しみやすい身近なものを用いて語ることで、耳を傾け、理解しやすいように配慮された、②マタイ13章13-15節にあるように、話を聞くときに神さまのことを聞きたいという心が開かれているかどうかによって、意味が分かるようにされた、③安易に答えを聞いて満足させるのではなく、自分自身で神さまの言葉を考えさせ、一人一人の人生にとってどのような意味があるのかを考えさせるため、という理由があったのでしょう。イエス様はたとえ話を使わず、直接的に罪や神の恵みを語ることもあります。しかしそればかりでは、心は開かれている人々の心に十分届かず、心を閉ざして自己義認をしている人、自らの罪深さに気付こうとしない人たちが他人事のように話を聞くだけで無意味となってしまうでしょう。神さまが私に何を語りかけておられるのだろうかと、心開いて期待する、聞く耳のある者となれますように。