イエス様が復活された時、イエス様を信じて慕っていた弟子たちはすぐにそのことを信じることが出来ませんでした。ルカによる福音書では、エルサレムがイエス様の活動の中心地として強調されており、エルサレムで起きたイエス様の十字架の出来事から、世界中に救いの恵みが広がっていったことが示されています。ルカによる福音書24章13節以下に記されている、エルサレムから離れてエマオという街へと向かう二人の弟子の出来事は、神様の救いの恵みから離れていく人の心を象徴しているのかも知れません。17節「暗い顔」と訳されたギリシア語「スコスローポス」は「悲しみ、憂鬱」という意味があります。心を暗くしている思いは、神様の恵みの言葉を語り伝える存在を通して光が当てられ、変えられていきます。そして彼らの心に希望の火が燃えあがった時、復活と新しい命の恵みに生きておられるイエス様が、今自分たちと共にいて下さったことを信じて、元気を取り戻しました。そして、未だに暗い思いの中にいる人々を励ますために、再びエルサレムに戻っていったのです。ろうそくの火が、別のろうそくに火を与えるように、暗く冷たさに苦しむ人の心に光を与え暖める燃える心を、イエス様は御言葉を信じる人を通してあたえて下さるのです。