新約聖書の福音書でイエスさまの誕生の次第について記しているのはマタイとルカだけです。ヨハネ福音書は誕生の次第は記しませんでしたが、誕生の動機は「神の愛」であると記しています。ヨハネ福音書3章16節で「世」と訳されたギリシア語「コスモス」は「宇宙」という意味があります。神様の愛は巨大です。しかしこの愛は「一人も滅びること」なく、「永遠の命」を得ることを望む、一人一人を愛する具体的な愛でもあります。イエス様は、山上の説教や四千人、五千人の給食の出来事のように、沢山の人々に向かって語りかけ、神様の恵みを示すこともあれば、十二弟子やマリア、マルタ、ラザロの兄弟たちと個人的な関係を持たれました。何よりも先ず、マリアとヨセフの夫婦の子どもとして生まれ育つという、家族の一員として人と関わる人生を歩まれました。宇宙全体を救いへ導く巨大な神様の愛は、家庭の中にも現れて、個人を救いへ導くものでもあります。聖書は、神様の巨大な救いのお働きが、ベツレヘムという小さな村の馬小屋から現れたと記します。小さな日常の中に、神様の大きな愛は注がれ続けて行くのです。