2019年5月26日

1939年3月23日、宗教団体法が衆議院で可決され、翌年の4月1日から施行しました。この法律は、国が宗教団体の保護、監督を強化するために作られたものです。神道は、この法律の対象にはなっていませんでした。それによって、浪速バプテスト教会は、日本バプテスト浪速基督教会に、淀川バプテスト教会は、日本バプテスト淀川基督教伝道所と名前を変更しました。日本バプテスト基督教団をつくり、翌年には日本基督教団に合同しました。バプテスト教会の政治と宗教の分離、個別教会主義を捨て、国の保護を受けながら、拘束も受けるという中で、戦争協力の道を進んでいきました。反抗も抵抗もできなかったのでした。その12年前にも宗教法案が国会に提案されましたが、その時はまだ反対する力はありました。バプテスト教会は、国から非課税の特典を受けているのだから、監督、指導するのは当たり前ではないかと言われても、「免税のごときは信仰者にとっては問題にならない」と私たちの先輩は言ったのです。国家からの完全な「分離」を主張して、17世紀、イギリスでバプテスト教会は生まれたことを忘れないようにしましょう。

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