2022年6月19日

旧約聖書の言葉で、イエス様たちの母国語であるヘブライ語(アラム語)では「お父さん」のことを「アブ」とか「アバ」と言います。イエス様の時代には、成人が自分の父親を呼ぶときの表現として一般的に使われていたようですが、もともとは幼児語で「お父ちゃん」ぐらいの砕けた表現であったようです。幼子が父親を「アバ」と呼ぶのは、我が子にそう呼ばれることを望む父親の愛があるからです。聖書の神様は、私たち人間のことをそれくらい愛しておられる、とイエス様は教えておられるようです。しかし、この愛の関係は人間が良い子だからとか努力してそうなったのではなく、神様の霊である聖霊の働きによってそうしていただいたのだとパウロは言います。この聖霊の働きによって、人は神様からの罰を恐れるが故に命令に聞き従うのではなく、自由な自発的な喜びによって神様の言葉を実行するようになります。鳥が飛び方を、獣が獲物の捕り方を親からならうように、私たちが天の父なる神様から、人生を活き活きと生きる道を示されているのです。

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