2023年9月3日

誰かに何かの働きをお任せしたい時、実際はどうあれ、「できるかどうかわかりません。上手くやれる自信がありません。」と言われるよりは「できます、やれます」と自信たっぷりに言われた方が、安心してお任せすることができるでしょう。人が健やかな心の状態を保つためには、自分自身に満足出来るという点で自信や誇りを持つことが欠かせません。しかし、自分が自信や誇りを持とうとして、他の人を貶めたり、蔑んだり、自分よりも相手を下にしようとするときは注意が必要です。相対的に相手を下げたところで、実際は自分自身の力は何一つ上がってはいないからです。イエス様は、偉くなりたい人は、しもべになるように、と教えておられます。「しもべ」と訳されたギリシア語「ドゥーロス」は、召使いという意味だけではなく、奴隷という意味でもつかわれています。奴隷という表現は、自分自身の働きに対する報酬を先に受けている人の象徴的表現です。神さまから命という恵みをいただいていると信じる人は、その感謝を隣人に対してお仕えすることで少しでもお返ししたいと思うものです。イエス様は「一番上になりたい」という名誉を求める心を否定されていません。しかし、評価は他人が決めるものです。人を下げるのではなく、自らが身をかがめて人の下で仕える時、人として大きく成長し、賞賛を受けることになるのだと、聖書は教えているようです。

Follow me!