2023年10月8日

聖書には、さまざまな象徴的表現が記されています。旧約聖書の箴言は、「知恵文学」と呼ばれる分類の書です。古代イスラエルにおける「知恵文学」は実生活において役立つ考え方を提供する書物でした。箴言30章24節以下では、4つの動物に見習うべきことがある、と指摘しているようです。4つの動物は、いなご以外はレビ記の食物規定では汚れた動物に分類され、いなごは食用可ですが、しばしば災厄の象徴として用いられます。ですからこれら4つの動物たちは、取るに足らないとか、汚れていると思われている人の象徴なのかも知れません。箴言では、象徴的に4つの動物を用いつつも、実際は、取るに足らないとか、汚れていると思っているあらゆる人々への偏見を捨て、あらゆる人の生き方の中には、見習うべきものがある、と教えているのかも知れません。福音宣教は旧約聖書の時代には汚れているとされた外国人たちに広がりました。すべての命は神様によって造られ、神の目に良いものとして創造されました。小さく、力ないように思える存在や、罪深い人を、神様は清めて用いてくださる方です。あらゆる命に敬意を払うなら、思いがけぬところに神様の恵みを見つけることができるはずです。

Follow me!