2024年1月14日

冬の寒い空を飛ぶ鳥は、人間のように服を着てはいませんが、暖かな羽毛に包まれています。鳥に羽毛が備わっているように、神さまは人にも生きる術を備えていて下さる、とイエス様は言っておられるようです。マタイ福音書では「鳥」となっていますが、同じ内容を記しているルカ福音書12章24節では「カラス」となっています。聖書では「カラス」は宗教上、汚れた生き物と分類されていました。しかし、イエス様は、たとえ人間が汚れた存在と見なすものであっても、神さまは生きる術を備えていて下さる、と言っておられるようです。「倉に納めもしない」という表現は、税金を納めることのなぞらえかも知れません。国や社会は相互扶助を基本とし、税金によって社会福祉制度を実行します。しかし神さまは、社会制度の前に、人の心に愛の精神を備えていて下さいます。自らのみならず隣人をも暖める、愛の羽毛に多くの人々が包まれますように。

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