雪国の2月は、雪と氷で大地が覆われるので、草花の姿を見ることは出来ません。美しい白い大地は、死の大地でもあります。しかし、4月後半になり雪がとけて気温が上がり始めると、大地から新たな命が芽生え始め、5月にはあちこちで一斉に花が開きます。4月後半から5月前半には梅と桜が同時に咲いて、あっという間に散ります。短い期間ですが、花たちは実を作り、また次の季節には新たな花を咲かせます。30節のイエス様のお話に出てくる野の草は、炉に投げ込まれます。当時は野の草花が燃料として使われていたのです。もしイエス様が雪国にお生まれになっていたら、野の草は氷の下に枯れ果てる、と表現したでしょうか。しかし、どこの草花もイエス様のおっしゃるとおり、明日には命がなくなるとしても、終わりの日まで日々必要なものに満たされています。神さまのご配慮は草花にさえ及んでいるのであるから、人間についてはなおさらご配慮下さっているはずです。信仰のうすい者よ、とのイエス様のご指摘をいただけば、申し訳ない気持ちにもなりますが、同時に薄さに気付けば、こゆくもなれる、と励まされているようにも思われます。だから先の事を心配して不安になるのではなく、神さまが必要なものを満たして下さると信頼し、平安のうちに日々、こゆーく生きて行きたいものです。