12歳というのは、小学6年生から中学1年生にあたります。まだまだ可愛い子ども時代ではありますが、多くの人は第二次反抗期とも言われる時期にあたります。イエス様にも反抗期があったのでしょうか?あれこれ理屈をいう年齢の子どもに対して、親は悩み深くなることがあるかも知れません。ルカによる福音書2章50節の出来事によれば、イエス様の両親であるマリアとヨセフも、イエス様の言動に悩まされたようです。マリアとヨセフほどの立派な信仰者、人格者であったとしても、子育ての悩みはあったということは、悩める親たちにとっては大いに慰めになるのではないでしょうか。イエス様が12歳の時に両親と、おそらくナザレ村の親戚たちや、ご近所の人たちと共にエルサレム神殿へと巡礼に行きます。ところが、帰りの集団の中にイエス様がいませんでした。慌てて探し回ると、エルサレム神殿の境内で大人達と一緒に聖書の内容について議論をしていたのだそうです。心配して叱る親に対してイエス様は、自分は神さまの子どもなのだから、親である神さまのいる神殿にいるのは当然だと答えます。50節によれば、両親はイエス様の言っていることの意味が分かりませんでした。もしかすると愛する我が子が神の子、救い主として苦難の道を歩むことを理解したくなかったのかも知れません。子どもはしばしば親の願いを超えて、自分自身の人生を生きるものです。イエス様が両親に向かって語った言葉には、人には誰でも、親の願い通りではなくとも、神さまが与えられている人生が備えられていることが示されているのかも知れません。