2021年8月1日

私は、戦争に勝ちも負けもないと思っていますが、半藤一利さんの「なぜ明治は勝利し昭和は敗れたのか」という文章があります。つまり日露戦争は勝利し、太平洋戦争は負けたのかという意味です。簡単にまとめると、明治の中枢にいた人たちは開国の時からの経験で列強外国の強さを痛いほど知っていた、それに対して昭和の人たちは無責任で他力本願で安易な考えの方に傾いていったということです。そして、これからの日本は、繁栄を謳歌し、敗戦という辛い経験をしたことのない人たちばかりになることを心配しながら、この世の生涯を終えられました。「日本よ、いつまでも平和で穏やかであれ」。半藤さんの最後の言葉です。岡本正之さんもまた、みんなに「不戦を念じよと」、私たちに教えられたのです。

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