2023年5月14日

イエス様の12弟子であるヤコブとヨハネは、母と共にイエス様のところに行って、出世を願いました。息子たちが自分たちの出世を、母の口から願わせるというのは、どうにも情けない気がします。しかし、もしかすると彼らの母の方が、息子たちの出世について積極的だったのかも知れません。彼らはガリラヤ湖の漁師でした。マルコによる福音書3章17節では「雷の子」というあだ名がついており、ルカによる福音書9章54節では、イエス様を歓迎しなかった人々を見て、「彼らを滅ぼしましょうか」と行っています。気が短い、荒々しい漁師の姿が思い浮かびます。そんな兄弟を産み育てたお母さんが、気の弱いなどというわけがありますまい。二人の息子を引き摺るようにしてイエス様のところに行き、息子の出世を確約して欲しいと、はっきり願う、強く、愛に満ちた母の姿が思い浮かびます。彼女の願いはかないます。但し、神さまは彼女の予想を超える形で、息子たちを十字架の愛に生きる人として出世させました。母の願いは、今もなお十字架の救いによって輝き続けています。

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