2023年11月19日

新約聖書の時代の人々は、商売上の契約など、何か重要な約束事をするときには、自分の信じる神様にかけて約束事を果たすことを誓う、という習慣があったようです。自分の信じる神様にかけて誓うのですから、もし約束を破ってしまったら、その人自身の信頼を失うだけではなく、いわば約束の立会人とされた神様の名誉を傷付けることになります。だから、神様にかけて誓ったなら、必ずその約束は果たさなければならない、と言うことになっていました。しかしイエス様は、神様やそれ以外の自分の所有物でもない大きなものを使って誓いを立ててはならないと言っておられます。そもそも約束をしたなら、誓いをたてたものの大きさにかかわらず、どんな約束でも守るのが当たり前だ、ということかも知れません。約束事をするときに、出来ることは出来る、出来ないことは出来ないと正直に言えばよいので、そこで自分ではどうにもならない何事か持ち出して誓うのは、かえって不誠実なことだ、とイエス様は言っておられるのかも知れません。始めから出来ない約束はせず、約束を果たせなかったときには他の誰かに責任を押しつけずに、相手に謝ることが大事です。

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