3月は引っ越しの季節です。自分の荷物をまとめる時、必要なものと不要なものを改めて仕分ける機会にもなるでしょう。「断捨離(だんしゃり)」という言葉は、やましたひでこさんが著書「新・片付け術」の副題としてから、広く日本中に知られるようになりました。この言葉はもともとやましたさんが親しんでいたヨーガの思想から来ているそうです。「離(り)」というのは、モノへの執着から離れるという、心の在りようを変えるという意味なのだそうです。モノを片付けるという実践も大事ですが、物欲、所有欲、独占欲から解放されることの重要性については、諸宗教の教えでも共通しています。ペトロの手紙第一2章11節では、人生を旅になぞらえています。旅や引っ越しに余計なものを持っていけばそれだけ移動が遅く、大変になるものです。所有欲を完全になくす必要はなくても、本当に自分の人生に必要なものは何かを考えることは大切なことです。十字架の恵みにより罪深い欲望から自由になる時、人生の旅は軽やかに楽しくなるでしょう。