2024年7月21日

詩編23編は、短くも美しい詩の一つです。作者ダビデは、旧約聖書のサムエル記の時代、イスラエル王国を再統一した英雄王です。ダビデは、羊飼いの末息子として生まれ育ち、さまざまな困難を乗り越えて成長し、素晴らしい活躍をしました。ダビデの人生における苦悩は、人間関係でした。ダビデ自身はカリスマ性もあり、大変魅力的な人物でしたが、上司となるサウル王に妬まれて命を狙われ、妻ミカルと親友ヨナタンから遠く離れることとなります。敵国であったペリシテの国の客員将軍となり、裏切りを警戒されながら過ごします。イスラエル王となった後は、子ども達が憎み、争う姿を見なければなりませんでした。また息子アブサロムに国を奪われ、奪い返す戦いの中で息子の命を失うことにもなります。羊飼いのころの経験によって、神さまを羊飼い、自らを一匹の羊になぞらえる23編の詩は、ダビデがまだ若く、未来に希望を抱いた時に作ったものかも知れません。しかし、苦難の中で自らの詩によって、いついかなる時も人生を導いて下さる神さまへの信頼を思い起こし、勇気付けられていたのではないでしょうか。神さまは苦難や罪深さや弱さ、人生の欠けたるあらゆるところを満たして下さる、恵み深き方です。

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