2025年1月19日

古代社会では、病気の原因は悪霊の仕業であるとされることが珍しくありませんでした。しばしば病気になった人は、それぞれの社会から隔離されて、孤独に苦しむことになりました。旧約聖書の時代、病気になった人は感染予防のために町や村から隔離されるよう定められていましたが、長い時代の変化の中で、本来の意味が見失われ、宗教的迷信として、病気の人に触れると病気がうつるばかりではなく、精神的、霊的ケガレもうつると恐れられ、病気の人は身体的な苦しみに加えて社会的、精神的な苦しみに耐えなければいけませんでした。重い皮膚病は特に目にみえる疾患症状だったので、他の病気と比べると隠しながら生活することも困難でした。しかしイエス様は重い皮膚病の方に触れて、その病を癒されました。実際の病気そのものに加えて、心も癒されたことでしょう。イエス様は癒された人に、癒やしの奇跡を誰にも言いふらさないように、そして祭司に癒されたことを証明してもらうようにと命じておられます。その理由の一つには、癒された人々が社会に復帰しやすくするために、病と差別に苦しんだ過去を不特定多数の人々に知られることで更なる差別や偏見を受けていけない、という気遣いだったのかも知れません。

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