2025年1月26日

「コヘレトの言葉」は、旧約聖書のイスラエル王国時代、最も政治的に成功したとされる伝説的な王さまであるソロモン王が書いたとされています。「コヘレト」というヘブライ語は、「集める者」という意味があります。ソロモン王は多くの人々を集めて共同体を形成し、生活と信仰の知恵である聖書の言葉を教える集団を作ったとされます。そこで「コヘレトの書」は「伝道者の書」と訳されることもあります。1章1節では「全ては空しい」という表現があることから、何事に対しても投げやりな人生観を示す虚無主義的な思想であると誤解されることがあります。しかしこの書の本質は、人間の最大限の努力や想像に勝る、神さまの絶大な恵みを伝えようとしているということです。3章1節では、あらゆることに相応しい時が神さまによって定められていると教えられます。現実に何か人間の想定を超えたことが起きたとしても、それが神さまの定めた最適な時として受けとめ、良いことも悪いことも、人生全体を通して神さまが関わっておられ、一人一人に幸いを備えておられると信じることが出来る、前向きに諦めるという生き方が示されています。

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