「エルサレム」は、聖書の時代から現在のイスラエルに至るまで首都となっています。聖書の舞台であるパレスチナ地方の都市は、都市全体を城壁で囲い要塞化することがありました。エルサレムはパレスチナ地方の中心部に位置しており、山城でもありました。名前の由来については諸説在りますが、よく知られてる説としては、「エル=神さま」「サレム(シャローム)=平和」、つまり神の平和という意味です。エルサレムは防衛のための拠点でもあり、歴史上、大国に侵略されたときには、籠城戦で数年持ちこたえることもありました。この堅固な要塞にとって、もっとも恐るべき事態は外敵よりも、内部の人間関係の争いだったかも知れません。権力者達が互いに争い、人々がその争いに加担したり巻き込まれたりして弱まれば、城壁が固くても滅びを招いてしまいます。詩編122編の言葉は、現実の城壁と外敵に対する平和だけではなく、むしろいかなる苦難の中にも、神さまの支えと守りを信じる心が、人を助ける確かな城壁のようであり、外からだけではなく人の心の内側が自己中心的な罪から争いを起こさず、神さまによって心清められた平和があるように、と言う祈りとなっています。