新約聖書の言葉である古代ギリシア語では、同じ町に住む人々の理想的な人間関係について、友情あるいは友愛と訳される「フィリア」で表現しました。彼らにとっての友情観は聖書の「隣人愛」に近い感覚だったのかも知れません。この「フィリア」に「同胞」あるいは「兄弟」という意味の「アデルフォス」を合成した言葉が「フィラデルフィア」、意味は「同胞(兄弟)を愛する(友愛する)者」です。ローマ12:10では「兄弟愛」と訳されています。古代ギリシアでは「ディアドコイ戦争」時代、争いの多い時代に、ギリシア系の支配者たちがこの言葉を町の名前としました。新約聖書では、ヨハネの黙示録3章に「フィラデルフィア」の町に教会があったことが示されています。この「フィラデルフィア」は現在のトルコ西部のアラシェヒルという町になっています。その代わり北米の、ペンシルバニア州にある「フィラデルフィア」が良く知られています。この聖書に由来して、理想的な兄弟愛の都市という意味で、多様な人々の集う町に相応しく名付けられました。